先日、あるボードゲームの本を読んでいたのですが、そのゲームが上手くなるためには、以下が大切であるように感じました。
- 予めたくさんの手筋・技(知識)を頭に入れておく。
- 目の前の局面に対して、その中から使えそうな手筋・技を頭の中から選択して取り出す(複数有り)。
- それらの手筋・技を使って、一番有効な手筋は何かを判断する。
1 で仕入れておく知識量は膨大ですし、状況に合わせてそれらを取り出す 2 の作業はかなり訓練が必要です(それぞれの知識には、使用できる条件があり、その条件が割りと複雑だったりします)。また、取り出した知識はそのまま使えるわけではなく、その時の局面に当てはめて評価する必要があり、これをスムーズに行うためにも訓練が必要となります。
この考え方は、一般的に「何かを身に付ける」場合にも適用できるのではないかと思います。
- 知識を仕入れる(この時に、その知識がどのような状況で必要になるかも覚える)。
- 何かをする時に、必要な知識を即座に思い浮かべる。
- 状況に合わせて、その知識を適用する。
学校や本で知識を覚えただけでは、1 が終了したに過ぎません。訓練によって 2 と 3 までマスターして初めて「○○が身に付いた」と言えるのでしょう。
何かを身に付けるということは大変なことだなと改めて思いました。