目次
1. はじめに
Webサイトを閲覧する時に使用するのが、「Webブラウザ(以後、ブラウザと書きます)」と呼ばれるアプリケーションです。
2. ブラウザの種類
ブラウザの歴史
Webが始まってまだ間もない頃、Netscape Navigator というブラウザが大きなシェアを占めていました。しかし、2000年になる頃には Windows に標準搭載された「Internet Explorer (以下 IEと書きます)」が圧倒的なシェアを占めるようになりました。
その後、Webに関連する様々な技術仕様が標準化していく中で、「Firefox」「Chrome」といったブラウザがこれらの標準を素早く取り入れシェアを大きくする一方、IEは Microsoft 独自機能を多く実装していたためになかなか対応することができず取り残されていきました。Mozilla Foundation という非営利団体が開発する Firefox は、Netscape の流れを汲む歴史ある正統派ブラウザで、これを機にシェアを拡大していくかのように思われましたが、後発ながら Google 社が開発する Chrome がぐんぐんとシェアを伸ばしていきました。
こうした状況に対し、Microsoft は 新たなブラウザ「Edge」を開発し Windows 10 に標準搭載しましたが、現時点でのブラウザシェア は、Chrome が No.1 を維持しています。
Chrome と Firefox について
実際、Chrome は 非常によくできたブラウザなので、これを使っておけば間違いないのですが、プライバシーに関しては注意が必要です。Google はボランティアでブラウザを無償提供しているわけではありません。インターネット利用者の行動履歴を収集することで莫大な利益を得ている企業なのです。プライバシーに関する設定もあるにはありますが、だからといって全て信用できるわけでもありませんので、ある程度行動履歴が利用されることは割り切る必要があります。Chromeは Googleアカウントと紐付けられますので、Gmail のような Googleのサービスを使っている人でプライバシーが気になる人は、他のブラウザと併用するとよいかもしれません。この点に関しては Edge も同様で、Microsoftアカウントと紐付けられます。Firefox は非営利団体が開発していますので、そもそも行動履歴を収集する理由がありません。完全にないとは言い切れませんが、Google や Microsoft と比べれば雲泥の差です。(参考:プライバシーを守る方法)
Firefox, Chrome, Edge には、アドオン(拡張機能)という機能があり、第三者である個人や企業が開発した拡張機能を後から追加することができます。 しかし現在 Chrome の人気が高くなってしまったために、このアドオンを作る人達が Chrome用のアドオン開発に優先的にリソースを割り当てるようになり、それ以外のブラウザのアドオンが活発に開発されなくなってしまった印象があります。Firefox もよいブラウザなのですが、この点において Chrome に差を付けられてしまったのは残念なことです。
スクリーンショット
以下に、ここで取り上げたブラウザのスクリーンショットを オススメ順に載せておきます。
Chrome
- Google が開発しているブラウザです。
- シェア No.1 で完成度が高いですが、プライバシーが懸念点です。
- 公式サイト https://www.google.com/chrome/browser/desktop/index.html
Firefox
- Mozilla Foundation という非営利団体が開発しています。
- 近年では Chrome の勢いに押されていますが、プライバシーに関しては信頼性の高いブラウザです。
- 公式サイト https://www.mozilla.org/en-US/firefox/products/
Microsoft Edge
- Microsoft 推奨のブラウザです。
- 見た目が他のブラウザとちょっと違う印象を受けます。機能も少ない印象を受けます。
- Windows 10 の標準ブラウザですので、これからシェアを伸ばすことになると思います。
Internet Explorer
- このブラウザは歴史が長い分、その負の面として技術的にいろいろ古くなってしまっています。何か特別な理由がない限り、今から使う必要はありません。
3. ブラウザの主な操作
現在、標準的なブラウザの地位を築いているChrome を例に、ブラウザの画面と操作について紹介します。他のブラウザもだいたい同じです。
タブ機能
は、「タブ」と呼ばれます。ブラウザの中で同時に複数のWebページを開いた場合、その1つ1つにタブがついてここに並びます。ここをクリックすることで Webページを切り替えることができます。
URLを入力して Webページにアクセスする
アクセスしたい Webページの URLを、 のアドレスバーに入力して
Enter
を押すことで、その Webページを取得して表示することができます。
文字列を入力して Webページを検索する
最近のブラウザでは、アドレスバーを使ってWebページを検索することができます。
検索キーワードを、 のアドレスバーに入力して
Enter
を押します。
設定を変更する
設定アイコン()をクリックすると、各設定メニューが表示されます。ここから設定を変更することができます。
Webページが表示される
URLを指定したり文字列を検索すると、その結果のWebページは、 の領域に表示されます。
4. その他の機能
お気に入りにウェブサイトを登録しておき、簡単にアクセスできるようにする
たいていのブラウザは、よくアクセスする WebページのURLを登録する機能を持っており、これを使うことで、毎回 URLを入力しなくて済むようになっています。
複数パソコンでの同期機能
Chrome, Firefox, Edge などでは、履歴 / アドオン(拡張機能)/ 設定などを、複数のパソコンで同期する機能が用意されています。
Chrome の場合は、同期するデータが Googleアカウントに紐付けられます。Firefox の場合は、Firefox アカウント に紐付けられます。Edge の場合は、Microsoftアカウントに紐付けられます。