1. はじめに
例えば、以下のような画像(本サイトの記事のスクリーンショットを撮りました)を白背景に表示する場合、枠がないとどこからどこまでが画像なのか分かりません。
このような場合のために、本記事では GIMPを使って枠をつける手順を紹介します。
完成イメージは以下です。
2. GIMPで画像に枠をつける手順
(1) 目的の画像をGIMPで開きます。
(2) 新しいレイヤーを追加します。
[レイヤー] – [新しいレイヤーの追加(N)…] を選択します。
[新しいレイヤー] というポップアップウィンドウが開くので、[OK] を押します。
新しく追加されたレイヤーが、元画像のレイヤーの上にきていることを確認します(下であれば上に移動します)。
(3) 枠の色を設定します。
下の画面の ① の部分をクリックし、目的の色を「描画色」として設定します。今回の場合は「HTML表記(N)」の欄に直接 “777777” と入力して(灰色です)、[OK] を押します。
(4) 追加したレイヤーに色をつけます。
[編集] – [描画色で塗りつぶす] を選択し、新しく追加したレイヤーを先程設定した色にします。
描画色で塗りつぶされました。
(5) 新しいレイヤーを選択状態にします。
[選択] – [すべて選択] を選択し、新しいレイヤー全体を選択します。
(6) 選択されている範囲を中少し小さくします。
[選択] – [選択範囲の縮小(H)…] を選択します。
[選択範囲の縮小] ウィンドウが開くので、[選択範囲の縮小量] を「1px」にして(お好みの値を指定してください)、[OK] をクリックします。[画像の外側も選択範囲として扱う(S)] のチェックは外したままにしておきます。
下画像では分かりづらいですが、選択範囲が少しだけ小さくなりました。この後、この選択範囲内をくり抜き、残った部分が枠になります。
(7) 選択範囲を切り取ります。
[編集] – [切り取り] を選択します。
選択範囲の内側が切り取られ、下のレイヤーになっている元画像が見えるようになります。分かりづらいですが、端にはちゃんと枠が残っています。
この後どの操作をするかにもよりますが、一旦、選択を解除しておきます。
[選択] – [選択を解除] を選択します。
(8) この画像をエクスポートします(別名で画像ファイルとして保存します)。
[ファイル] – [名前を付けてエクスポート] を選択します。その後、表示される指示に従ってエクスポートを行います。
3. ブラウザで画像の枠を確認する
ブラウザを使って、画像に枠がついているか確認します。
ここでは、Chrome ブラウザを使います。
(1) Chrome ブラウザのページ上に、画像ファイルをドラッグ・アンド・ドロップします。
デフォルトだと背景色が黒になっていますが、このままで枠の色が見にくい場合は、続けて以下の操作を行い背景色を変更します。
(2) 表示されている画像を右クリックして、[検証] を選択します。
(3) デベロッパーツールが開くので、[Elements]パネル内で「<body …>」の部分をクリックした上で、 [Styles]タブを選択します。
「element.style」のブロック内にある「background:」の右側をクリックして編集します。ここでは、「#fff」(白色)に変更します。
以上の操作により、枠の部分がはっきり見えるようになりました(下の画像)。