目次
1. はじめに
画像ファイルの画像形式(フォーマット)を変換するコマンドを紹介します。
いろいろなツールのコマンドがあるとは思いますが、本記事では ImageMagick というツールに付属するコマンドを取り上げます。
2. 準備
ImageMagick をインストールします。
Linux と iOS の場合は、各々の標準的なパッケージ管理ツールを使ってインストールできます。
Windows の場合は、ImageMagick – Download からインストーラーをダウンロードしてインストールします。
3. 画像ファイルのフォーマットを変換するコマンド
ImageMagick はいろいろなコマンドを持っていますが、画像形式を変換するコマンドとして「mogrify」と「convert」を紹介します。
(1) mogrify コマンド
基本的に mogrify コマンドは、元のファイルを上書きするコマンドなのですが、画像フォーマットの変換処理は、上書きではなく別ファイルとしてファイルを生成してくれます。
ドキュメント:Command-line Tools: Mogrify
コマンド例 その1:foo.jpg ファイルを foo.png に変換する
mogrify -format png foo.jpg
-format
オプションで画像形式を指定します。- 元のファイルはそのまま残ります。
-write
オプションを使えば、生成されるファイルの名前を指定できます。
コマンド例 その2:カレントディレクトリにある .jpg ファイルをまとめて .png に変換する
mogrify -format png *.jpg
-format
オプションで画像形式を指定しています。- 元のファイル名と同じ名前のファイル(拡張子は .png)が生成されます。
- 元のファイルはそのまま残ります。
(2) convert コマンド
convert コマンドは、1つのファイルの画像形式を変換することができます。
ドキュメント:Command-line Tools: Convert
コマンド例:foo.png
ファイルを foo.png
ファイルに変換する
convert foo.jpg foo.png
- 元のファイルはそのまま残ります。
4. まとめ
2つのコマンドの使い分けは以下がお勧めです。
- 元のファイル名と同じファイル名でよい場合 → mogrify コマンド(複数ファイルも変換可能)
- 生成するファイルの名前を指定したい場合 → convert コマンド
また、 ImageMagick が対応している画像形式は、ImageMagick – Image Formats に記載されています。