目次
1. サードパーティ・クッキーとは?
あるドメインA から配信される WebページB上に、異なるドメインC から配信される要素D(広告など)が埋め込まれているとします。このとき、ユーザーがブラウザを使って、WebページB にアクセスした際、ブラウザとドメインC の間でやり取りされるクッキーのことを「サードパーティ・クッキー」と呼びます。
この仕組みは、Webページに埋め込むタイプの広告を提供している広告会社に利用されています。例えば、ある広告会社が提供している広告が、ドメインの異なるいろいろな Webページに埋め込まれている場合に、一人のユーザーがそのいくつかの Webサイトにアクセスしたとします。すると、この広告会社には「あるユーザーが、このWebページとこのWebページにアクセスした」ということが分かるのです(このことを「追跡される」と言ったりします)。ですので、今までアクセスしてきたWebページの内容に基いてユーザーの趣向を判断し、それに合わせた広告を配信することができるようになります。
この仕組みをプライバシーの侵害ではないかと感じる人もいるでしょう。しかし、広告を載せている Webサイトでは、「プライバシーポリシー」などのページに、取得する個人データの使用目的を記載しておれば法律的に問題はありません。なので、「追跡」されるのが嫌ならば自分で防衛するしかありません。その方法の1つが「サードパーティ・クッキーを無効にする」です。サードパーティ・クッキーを無効にすれば、広告会社に追跡されることはなくなります。
2. サードパーティ・クッキーを無効にする手順
Chrome の場合
- [設定] – [コンテンツの設定…]ボタンを押します。
- [Cookie] の項目で、「サードパーティの Cookie とサイトデータをブロックする」にチェックを入れます。
Firefox の場合
- [Option] – [プライバシー]タブを開きます。
- [履歴] の項目で、「記憶させる履歴を詳細設定する」を選択します。
- [サードパーティ Cookie の保存] で「常に拒否」を選択します。
Microsoft Edge の場合
- [設定] – [詳細設定を表示]ボタンを押します。
- [Cookie] の項目で、「サードパーティの Cookie だけをブロックする」を選択します。
Internet Explorer 11 の場合
- [インターネット オプション] – [プライバシー]タブを開きます。
- [詳細設定]ボタンを押します。
- [サードパーティの Cookie] で、「ブロックする」を選択します。
※ 「追跡防止機能」でも設定可能らしい。
Chrome (Android) の場合
- 設定アイコンをタップします。
- [設定] をタップします。
- [サイトの設定] をタップします。
- [Cookie] をタップします。
- [サードパーティの Cookie を許可] のチェックを外します。
Firefox (Android) の場合
- 画面右上にある設定アイコンをタップします。
- [設定] をタップします。
- [プライバシー] をタップします。
- [Cookie] をタップします。
- [有効(サードパーティを除く)] を選択します。