目次
1. はじめに
「ローカル グループ ポリシー エディター」は、Windows の細かい設定を GUI を通して変更することができるツールです。
レジストリを直接触ることで Windows の設定を変更することもできますが、いろいろとハードルが高いため、このツールの存在はかなりありがたいものだと思っています。
しかし、このありがたいツールが Windows 10 Home では使えません。Windows 10 Pro や Windows 10 Enterprise でしか使えないのです。これはかなり残念です。
しかし、今回紹介する手順に従えば、Windows 10 Home でも ローカル グループ ポリシー エディター が使えるようになります。
注意
今回の手順を実行すると、元の状態に戻すことはできません(本当はできるのかもしれませんが、今のところその方法は不明です)。実行する場合は、自己責任でお願いします。
メモ
ついでに、ローカル セキュリティー ポリシー というツールも使えるようになります。これは、ローカル グループ ポリシー エディターで変更できる項目の中で、セキュリティーに関する部分のみを取り出したようなツールです。
2. Windows 10 Home で ローカルグループポリシーエディターを使う方法
(1) 以下の内容を記述したバッチファイルを作成します。
@echo off
dir /b %SystemRoot%\servicing\Packages\Microsoft-Windows-GroupPolicy-ClientExtensions-Package~3*.mum >List.txt
dir /b %SystemRoot%\servicing\Packages\Microsoft-Windows-GroupPolicy-ClientTools-Package~3*.mum >>List.txt
for /f %%i in ('findstr /i . List.txt 2^>nul') do dism /online /norestart /add-package:"%SystemRoot%\servicing\Packages\%%i"
pause
テキストファイルに 上記の内容を記述し、例えば デスクトップ上に enable-gpedit.bat
というファイル名で保存します。
dism
コマンドを使い グループポリシーに関連するパッケージをいくつか追加しています。
上記のスクリプトが動かない場合は、「@echo off
」の下に、「pushd "%~dp0"
」と記述すると動く可能性があります。
※ この記述は、「POPD コマンドで使用するために現在のディレクトリを保存し、指定したディレクトリに移動する」という意味になります。
(2) このバッチファイルを実行します。
このバッチファイルを右クリックし、[管理者として実行] を選択します。この操作により、バッチファイル内のコマンドが実行されます。
処理が終了すると「続行するには何かキーを押してください・ ・ ・ 」と表示されるので、何かキーを押します(例えば Enter キー)。
この時点で、ローカルグループポリシーエディターが使えるようになっています。
(3) ローカルグループポリシーエディター を実行してみます。
Windows + R キーを押して、[ファイル名を指定して実行] のポップアップウィンドウを表示し、”gpedit.msc” と入力した後、Enter キーを押して実行します。
これで、ローカル グループ ポリシー エディター が起動します。
それからこれは任意ですが、バッチファイル内のコマンドにより作成された一時ファイル「C:\Windows\System32\List.txt
」は削除しておきましょう。
同様に、[ファイル名を指定して実行] で “secpol.msc” を指定して実行すると、ローカル セキュリティー ポリシー が起動します。
3. おわりに
上にも書きましたが、今回の操作では「グループポリシーに関連するパッケージをいくつか追加する」という処理を実行しており、今のところ元に戻すやり方が分かりません。実行する場合は、くれぐれも自己責任でお願いします( 私は実際試しました)。
batをDLさせて頂きました
どうぞご利用ください ?
このページ内のスクリプトではバッチファイルの実行に失敗しました。
参考の1つ目のサイトにのっているスクリプトでは成功しました。
ご報告ありがとうございます!
本文に注意書きを追記しました。