Windows 10 特に Home エディションの場合、Windows Update というのはほとんど全自動で動き、ユーザーが動作をコントロールするのは非常に難しくなっています。
そのため、例えば大事な作業中に Windows Update のためのダウンロード処理や更新処理が勝手に始まってしまい、今やっている作業の処理が遅くなるという問題があります(Windows Update の実行時間帯はある程度設定できますが)。
これ以外にもいろいろ困ることがあるのですが、その1つが Windows Update で適用される更新プログラムに問題が含まれていた場合です。この場合、更新プログラムが修正されるまでは、Windows Update を止めてくれないと困ります。しかし、Windows Update は勝手に実行されてしまいます。
こんな時のために Microsoft が用意してくれているツールが、Show or hide updates です。
Show or hide updates
Windows 8.1 までは、Windows Update で更新するプログラムを個別に選択することができたのですが、このツールを使うとそれと同じことが Windows 10 でもできるようになります。
表示(show)、非表示(hide)という言葉が使われていますが、これは、その各々の更新プログラムが Windows Update の対象リストに表示されるかどうかという意味です。ここに表示されなければ、Windows Update の対象にはならないのです。Widonws 8.1 まではこの一覧を簡単に見ることができ、各項目にチェックを入れたり外したりすることができました。Windows 10 のシェアも増えてきた現在だとちょっと分かりにくいですね。
Show or hide updates の使い方
詳しくは、Show or hide updates の操作方法 を見てもらいたいのですが、だいたい以下の手順になります。
(1) https://aka.ms/hideupdates をクリックして、プログラムをダウンロードします。
wushowhide.diagcab
というファイルがダウンロードされます。
(2) ダウンロードした wushowhide.diagcab
ファイルをダブルクリックして実行します。
(3) [次へ]ボタンで進むと、以下の画面になりますので「Hide updates」をクリックします。
(4) 問題の起きた更新するプログラム(もしくはドライバー)にチェックを入れます。
(5) あとは「次へ」ボタンで進んでいくだけです。
選択した項目は、Windows Update の対象外になります。
対象外(非表示)にした項目を、再度対象(表示)に戻す
先ほどとほとんど同じ手順になります。
(1) wushowhide.diagcab
ファイルをダブルクリックして実行します。
(2) あとは先程も表示た画面で「Show hidden updates」を選択します。
(3) 非表示になっている項目が一覧表示されますので、「表示」に戻す項目にチェックを入れます。
(4) あとは指示通りに進むだけです。
おわりに
このツールはあくまでも「一時的に非表示にする」という機能ですので、そのうちにまた元に戻すことが前提になっています。そう考えると、ほんとに緊急用ですね。そうそう使う場面には遭遇しないと思います。
そして、このツールは「特定の問題が起きている場合にだけ使う」ことが推奨されています。あまり頻繁に使っていると、適用すべき更新プログラムが適用されないままになって、それはそれで問題が起きてしまいます。