Windows 7 以降では「ホームグループ」という機能を使い、複数のパソコンでファイルを共有することができます。
1つのネットワーク内で誰かがホームグループを「作成」しておけば、共有する1つのパスワードさえ分かれば、気軽にファイルを共有することができます。
しかし、既にホームグループを作成したはずなのに、他のパソコンからそのホームグループが検知できないことがあります。
1. 症状
既に誰かがホームグループを作成しているネットワーク上で、以下の操作を行います。
(1) スタートメニューから「設定」をクリックして開きます。
(2) 「ネットとインターネット」をクリックして開きます。
(3) 「ホームグループ」をクリックして開きます。
(4) このとき、本来であれば以下のように表示されるはずです。
しかし、「現在、ネットワーク上にホームグループはありません。」と表示されてしまいます。
2. 解決方法
(1) スタートメニューを開いて “サービス” と入力し、表示された「サービス」をクリックして開きます。
(2) 表示されたサービスの中から、次の4つのサービスに対して同じ操作を行います。
- HomeGroup Listener
- HomeGroup Provider
- Peer Networking Grouping
- Peer Networking Identity Manager
(3) HomeGroup Listener を例として説明を行います。
「HomeGroup Listener」を右クリックして「プロパティ」を選択します。
(4) 「全般」タブ -「スタートアップの種類」のところで、「自動」を選択します。
(5) 「適用」ボタンをクリックし、「OK」ボタンをクリックします。
他の3つについても同様の操作を行います。
(6) Windows を再起動します。
3. その他のポイント
- 基本的にホームグループは、1つのネットワークに1つだけ作ることを前提としているようです。なので、ホームグループを使う際には、誰かが既にホームグループを作成済みかどうか周りの人に確認できるとよいです。
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また、ホームグループを使うための前提として、ネットワークの設定を「プライベート」にしておく必要があります。それについては記事を書いていますので、よろしければ参考にしてください。
4. おわりに
今回の操作をしなくても、単に Windows を再起動したらホームグループを検知することもあります。 ホームグループはお手軽にファイル共有できる反面、挙動がよく分からないところがあります。
ですので、ホームグループがうまくいかない場合はホームグループを使わず、通常のファイル共有(ユーザー毎に共有設定を行う)を使えばよいと思います。