当ウェブサイト内には、パスワード管理アプリケーションである KeePass について紹介したページがあります。
有料のパスワード管理アプリケーションで有名なものもいくつかありますが、特に Windows を使っている場合は、それらを使わなくても 無料の KeePass で十分ではないかと思っています。
その KeePass では、Webブラウザ上でログインするような時に、ユーザ名・パスワードを自動入力する「グローバル自動入力」という機能があり、設定されているキーボードショートカットキーを押すだけで実行できます。 これは、KeePassの機能の中でも1,2を争う便利機能だと思います。
しかし、この機能を実行した時に、IMEが日本語入力のモードになっていると、正常に入力してくれないという問題があります。これでは不便なので、AutoHotkey を使った対策を紹介します。
※ AutoHotkey というのは、キーの割り当てを変更するためのアプリケーションです。
手順 (for Windows)
自動入力に使用するキーボードショートカットキーは、デフォルトの Windows + Alt + A キーであるという前提で説明します。
- AutoHotkey のサイトから、AutoHotkey のインストーラプログラムをダウンロードしてインストールします。
- こちらのサイト から、
IME20121110.zip
をダウンロードして解凍します。- このファイルは、AutoHotkey で IMEの制御を行うためのスクリプトファイルです。
- 末尾の数字(日付)は変更される可能性があります。
- 解凍した中の
IME.ahk
(UTF8
フォルダに入っている方)を任意のフォルダにコピーします。- このファイルの中の「動作確認用 内部ルーチン (マウスカーソル位置のウィンドウのIME状態を見る)」と書いてある部分は、行頭に
;
を追記してコメントアウトします。25行くらいあります。 - これをやらないと、必要のないツールチップが常に表示されてしまいます。
- このファイルの中の「動作確認用 内部ルーチン (マウスカーソル位置のウィンドウのIME状態を見る)」と書いてある部分は、行頭に
- 同じフォルダに、
UseAsciiWhenCtrlAltAForKeePass.ahk
という名前のファイルを作成します。- このファイル名は任意です。
- このファイルに以下を記述します。
#Include IME.ahk $^!a:: imeMode := IME_Get() if (%imeMode% = 0) { Send ^!a return } else { IME_SET(0) Send ^!a return }
- IMEで日本語入力モードになっている場合のみ、半角英数字モードに切り替えています。
- このファイルのショートカットファイルを作成し、スタートアップフォルダに置きます。
- スタートアップフォルダは、Ctrl + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、
shell:startup
と入力して実行すると開きます。 - すぐに有効にしたい場合は、このファイルをダブルクリックします。
- スタートアップフォルダは、Ctrl + R を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、
以上です。