Windows Tips

Ubuntu 16.04 TLS (WSL) に rbenv をインストールする

投稿日:2018年10月17日 更新日:

Microsoft Store から導入した Ubuntu 16.04 TLS (WSL) 上に、rbenv をインストールする手順について説明します。

rbenv というのは、プログラミング言語 Ruby の環境(バージョン)を管理することができるアプリケーションです。複数のバージョンの Ruby をインストールし、切り替えて使うことができます。

1. rbenv についての基本情報

公式サイト

ruby-build

今回、合わせて導入するソフトウェア。Ruby のインストール処理を行うためのツール。

2. 今回の環境

  • WSL (Windows Subsystem for Linux)
  • Ubuntu 16.04 TLS
  • シェルは bash を使用

3. Ubuntu 16.04 TLS (WSL) における rbenv 導入手順

GitHub – rbenv/rbenv を見てみると、いくつかのインストール方法が説明されているのですが、今回はこの中の Basic GitHub Checkout で説明された手順に従います。これは、gitコマンドを使って GitHub から rbenv のソースコードをダウンロードしてインストールする方法になります。

以下、ターミナルエミュレータ上で全ての作業を行います。

  1. まず、GitHub 上の rbenv をダウンロード(実際には git のクローン処理)します。

    この時、ホームディレクトリ直下に .rbenv という名前でダウンロード(クローン)します。

    $ git clone https://github.com/rbenv/rbenv.git~/.rbenv
    
  2. (オプション)rbenv の動作をより速くするため、「ダイナミックBash拡張」をコンパイルします。

    このコンパイルは、あくまでオプションであるため、失敗しても問題ないようですが、エラーが起きるようなこともなく処理が完了しました。

    $ cd ~/.rbenv && src/configure && make -C src
    

    ※ このコンパイルにより、 rbenv-realpath.dylib という共有ライブラリを生成しているようです。このタイプのライブラリは Mac用であるため、今回のように Linux 環境では意味がないかもしれません。

  3. 環境変数 PATH に、~/.rbenv/bin を追加します。

    ~/.bash_profile に以下を追記します。

    export PATH=$HOME/.rbenv/bin:$PATH
    
  4. rbenv のセットアップ処理を実行します。
    $ ~/.rbenv/bin/rbenv init

    このコマンドを実行すると、以下のように「~/.bashrc に、『eval “$(rbenv init -)”』と追記する」よう促されますので、それに従います。

    $ ~/.rbenv/bin/rbenv init
    # Load rbenv automatically by appending
    # the following to ~/.bashrc:
    
    eval "$(rbenv init -)"
    

    ~/.bashrc に以下を追記します。

    eval "$(rbenv init -)"
    
  5. ターミナルエミュレータを再起動します。
  6. ruby-build をインストールします。

    GitHub – rbenv/ruby-build に、いくつか導入方法が書いてありますが、今回は「As an rbenv plugin」という方法を採用します。

    $ mkdir -p "$(rbenv root)"/plugins
    $ git clone https://github.com/rbenv/ruby-build.git "$(rbenv root)"/plugins/ruby-build
    
  7. rbenv-doctor というスクリプトを使って、rbenv が正しくセットアップされているかチェックします。
    $ curl -fsSL https://github.com/rbenv/rbenv-installer/raw/master/bin/rbenv-doctor| bash

    以下は、実際に実行してみた時のスクリーンショットショットです。

    問題なさそうです。

rbenv の導入は以上です。

4. rbenv で Ruby 2.5.1 を導入する

試しに Ruby 2.5.1 を導入してみます。

といっても、以下のコマンドをを実行するだけです。

$ rbenv install 2.5.1

結構時間が掛かりますが、インストールが終了したとしましょう。

まだこの時点では、2.5.1 がインストールされただけです。利用可能な Rubyのバージョンは以下のコマンドで確認することができます。

$ rbenv versions
* system (set by /mnt/c/Users/foo/.rbenv/version)
  2.5.1

「*」がついているのがアクティブなバージョンです。デフォルトでインストールされているバージョンが system として表示されるのですが、これがアクティブになっています。

2.5.1 を使いたいのであれば、以下のコマンドを実行します。

$ rbenv global 2.5.1

global とあることから察しがつくと思いますが、これは全体設定となっています。これに対して、local で設定すれば、利用するバージョンをディレクトリ単位に限定することができます。

もう一度、利用可能なバージョンを見てみましょう。

$ rbenv versions
  system
* 2.5.1 (set by /mnt/c/Users/foo/.rbenv/version)

今度は、2.5.1 に「*」がつきました。これで OK です。

5. rbenv を更新する

今回、Git を使って rbenv を導入しているので、gitコマンドを使って更新することができます。

$ cd ~/.rbenv
$ git pull

6. まとめ

普段 Ruby を利用していない人であっても、gem で配布されている Ruby のライブラリやコマンドが必要になることはあるでしょう。

そんな時に、標準パッケージで提供されている Ruby をインストールするのもいいですが (aptコマンドなどで)、やはり複数のバージョンの Ruby を使い分けることができる rbenv を使うと便利です。導入が少し面倒に感じるかもしれませんが、このページを見ればあまり余計なことを考えずに rbenv の導入ができると思います。そのためにもこのページを書いてみました。今後、自分でも利用するつもりです。

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執筆者:labo


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