エックスサーバーで借りているあるサーバーに SSHでログインしたところ vi
コマンドが使えました(エックスサーバーの全てのサーバーで使えるかは不明です)。そしてこの vi
コマンドは実際には vim でした。但し、あまり多くの機能が組み込まれていないようで少し不便でした。そこで、自分で Vim を導入する手順について説明します。このやり方であれば、多くの機能を組み込んだ Vim が導入できます。
1. 方針
- Vim が必要とするライブラリは、
~/local
にインストールします。 - Vim は、
~/apps/vim
にインストールします。
2. 手順
必要なライブラリを導入する
ncurses をインストールするのですが、以下のページに書いていますので、そのまま従って下さい。
vim を導入する
GitHub から Vim のソースファイルを取得して利用します。その際、git
コマンドが必要になりますが、エックスサーバー環境に最初から入っていました。
$ cd ~/local/src
$ git clone https://github.com/vim/vim.git
$ cd vim/src
$ ./configure \
--enable-multibyte \
--enable-xim \
--enable-fontset \
--with-features=huge \
--prefix=$HOME/apps/vim \
--with-local-dir=$HOME/local
$ make
$ make install
--with-features
に huge
を指定することによって、Vim の多くの機能を組み込むよう指定しています。
vim
コマンドは、~/apps/vim/bin/vim
として生成されます。
設定
このまま vim を実行すると、インサートモードで BS や Del キーが効かない設定になっています。
この動作を変更するには、~/.vimrc
ファイルに以下を記述してください。
set backspace=indent,eol,start
コマンドのエイリアスを設定する
~/.bashrc
に以下を追記します。
alias v=$HOME/apps/vim/bin/vim
これで次のログインから、v
と入力すれば、vim
が起動します。
すぐにこの v
を使いたい場合は、この alias
コマンドをそのまま実行してください。
3. おわりに
Vim を導入すると、サーバー上で直接ファイルが作成・編集できて便利です。是非、導入してみてください。
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