2024年度の大学入学共通テスト(2025年度入学者を選抜する)から、大学入学共通テストに「情報」が加わります。
遅ればせながら、先月の11月9日に公表されていた 試作問題 を確認したのですが、基本情報技術者試験 が少しだけ薄まったような内容でした。
まず気になったのは、プログラミングのコードを考える問題が入っていたことです。これは必要なのでしょうか?確かに現代の社会では、読み書きそろばん並みに、コンピューターを使いこなすことが求められますが、誰もがプログラミングまでできる必要があるとは思えません。情報に関連する学部・学科なら分かりますが、ほとんどの人たちは利用者としてICTを使いこなすことができれば問題ないですし、それでさえもいろいろな知識を学ぶ必要があって大変です。それにこの手の問題を解くには、それなりにプログラミングができるようにならないといけませんが、ちょっとやったくらいでその域に達するのは難しいでしょう(しかも、恐らくこれは向き不向きが激しいです)。
そして、国立大学を受験する場合は、この「情報」科目がほぼ必須になるようですが、この分の負担が大き過ぎるのではないでしょうか? プログラミングのコードまで出題するのであれば、なおさらです。代わりに、他の科目を減らすなり対策を用意するべきです。そうしないと、国公立と私立の両方を受ける学生が、私立だけを受ける学生と比べて負担が大きくなりすぎて今よりも不利になってしまいます。
「減らす」という決断はできないのでしょうか。
続きを書きました。→ 大学入学共通テスト「情報」の試作問題について(その2)
参考