1. はじめに
News in Levels という英語学習サイトがあるのですが、このサイトの内容を元にして Anki デッキを作成してみました。
2. News in Levels について
New in Levels は英語学習者のためのサイトで、短めの記事が毎日追加されます。1つの記事は使用される単語や表現のレベルによって 3パターン (Level 1 から 3) 用意されており、記事を読み上げた音声も無料で聞くことができます。
3. デッキ利用手順
以下の利用手順を想定して、デッキを作成しました。
(1) まず、表面に記事の日本語訳を載せているので、これを読んで記事の内容を頭に入れます(ある程度頭に入ってしまえば、ここで読み直す必要はありません)。
(2) 裏面を表示したら英語音声が再生されるので、頑張って聞きとります。
(3) 画面をスクロールし、元の英文を読んで理解します。
(4) 再生ボタンを押し、もう一度音声を聞き取ります。最初は英文を見ながら聞いてもよいですが、慣れてきたら英文を見ずに聞きます。
以上の作業を、1つの記事に対して最初は毎日行います(毎日できるように、設定で「学習ステップ」を調整しておきます)。慣れてきたら、日数の間隔を広げていきます。
4. デッキの作成のポイント
フィールドとデータ
以下のフィールドを作成しました。
各フィールドに入れたデータはこんな感じです。
Slug というフィールドには、記事ページ URL の最後の部分(スラッシュで囲まれた部分)をセットしています。ここの文字列は、記事とレベルによって一意に決まるようなので、記事のIDとして使っています。
あとのフィールドは、上の画像を見れば何を入力しているかだいたい分かると思います。
音声ファイル
音声ファイルは、Anki のプラグインである AwesomeTTS を使って生成しています。
その際、再生スピードを通常より少し遅めにしています。これは、「自分が聞き取れるスピードより少しだけ速いスピード」にするのがよいと思うからです。
日本語訳
日本語訳は、Google 翻訳 を使いました。出力された日本語をそのままフィールドに貼り付けています。DeepL翻訳 を使ってもよいでしょう。
5. 使った感想
約1週間、「5G near airports」という記事の Level 2 と 3 を毎日やってみましたが、なかなかよい感触です。会話のない長文リスニングのよい訓練になりそうです。
Anki デッキにせず、News in Levels のサイトに毎日アクセスして音声を聞けばよいのではないか? という意見もあるでしょうが、それだと続かない可能性が高いです(人によりますが)。学習は「続けること」が重要ですので、「続ける仕組み」としての Anki デッキ化には大きな意味があると思っています。