はじめに
Windows 10 での話です。
アプリケーションAを起ち上げて時間の掛かる重い処理をさせている場合、同時に他のアプリケーションBを起ち上げて何か作業しようとしても、処理がスムーズに行われず思うように進まないことがあります。
通常、アプリケーションAとBは同じ優先度でCPUを使うので、Aが制限なくCPUを使おうとすると、BがなかなかCPUを使えず処理が進まないのです。
※ CPU は、コンピュータにおいて「計算」を行う部分です。
対策はいろいろあると思いますが、今回紹介するのは、「重いアプリケーションAの優先度を落として、BにCPUをもっと使わせる」という方法です。
アプリケーションの優先度を落とす手順
(1) タスクマネージャーを起動する
スタートメニューをクリックし、”タスク” と入力するとタスクマネージャーが表示されますので、クリックして起動します。
(2) 重いアプリケーション(タスク)を探す
[詳細]タブを開き、[CPU]列のところをクリックして、CPU 使用率の降順でソートします。
重いアプリケーション(タスク)は一番上あたりに表示されるはずです。
この画面では、一番上に表示されたタスクが CPU 97% となっています。
(3) 目的のアプリケーション(タスク)の優先度を低くする
重いタスクを右クリックして、[優先度の設定] を選び、「通常以下」もしくは「低」を選択します。
まずは、「通常以下」に変更してみるのがよいでしょう。
本当に優先度を変更するか確認されますので、[優先度の変更]ボタンを押します。
※ CPUの割り当てを少なくすることによって何か問題が起こりそうなアプリケーションであれば、変更はやめておきましょう。
以上です。
この操作により、他のアプリケーションの動きが改善されるはずです。もちろんその代わり、重いアプリケーションで行われる処理の進捗は多少遅くなります。
まとめ
何かを解析するようなアプリケーションや、大きなプログラムをコンパイルしたりする時などに、今回の方法が使えると思います。
このやり方を知らないと、重くて時間の掛かるアプリケーションを動かしながら他のアプリケーションで作業するのはちょっと無理があるでしょう。という意味では必須の知識だとも言えます。