目次
1. はじめに
Windows 10 に入ってる WSL を Microsoft Store アプリ版 WSL (Windows Subsystem for Linux) に更新しました。そのときのメモです。
※ 今回は Microsoft Store にアクセスすることはありません。コマンドラインから更新します。
2. 現状確認
2-1. OS
- Windows 10 Pro 22H2
- OS ビルド 19045.2251
- Windows Update から、KB5020030 を導入しておく必要があります。
2-2. PowerShell で現状を確認する
PS> wsl --status
既定の配布: Ubuntu
既定のバージョン: 2
Linux 用 Windows サブシステムの最終更新日: 2022/03/26 土
WSL の自動更新が有効になっています。
カーネル バージョン: 5.10.102.1
PS> wsl --list -v
NAME STATE VERSION
* Ubuntu Running 2
- Ubuntu が入っています。
- その Ubuntu は WSL 2 を利用しています。
3. WSL を Microsoft Store アプリ版に更新する
PowerShell から以下を実行します。
PS> wsl --update
インストール中: Linux 用 Windows サブシステム
Linux 用 Windows サブシステム はインストールされました。
- あっけなく終了します。
- インストール済だった apt のパッケージはそのままです。
更新はこれだけで終わりです。
wsl
コマンドの --version
オプションが使えるようになりました。以下のように各種バージョンを表示することができます。
PS> wsl --version
WSL バージョン: 1.0.0.0
カーネル バージョン: 5.15.74.2
WSLg バージョン: 1.0.47
MSRDC バージョン: 1.2.3575
Direct3D バージョン: 1.606.4
DXCore バージョン: 10.0.25131.1002-220531-1700.rs-onecore-base2-hyp
Windowsバージョン: 10.0.19045.2311
Microsoft Store で WSL を見たら、さっきまで「入手」となっていたボタンが「開く」になっていました。
4. ついでに systemd を有効にする
Microsoft Store アプリ版 WSL では、systemd が使えるようになりました。ついでにこちらも有効にします。
/etc/wsl.conf
ファイルに以下を追記します。
[boot]
systemd = true
WSLを一旦終了させるために、PowerShell で以下のコマンドを実行します。
PS> wsl --shutdown
以上で有効になりました。
WSL の Ubuntu 上で、systemctrl
コマンドが使えます。
$ systemctl --version
systemd 249 (249.11-0ubuntu3.6)
+PAM +AUDIT +SELINUX +APPARMOR +IMA +SMACK +SECCOMP +GCRYPT +GNUTLS +OPENSSL +ACL +BLKID +CURL +ELFUTILS +FIDO2 +IDN2 -IDN +IPTC +KMOD +LIBCRYPTSETUP +LIBFDISK +PCRE2 -PWQUALITY -P11KIT -QRENCODE +BZIP2 +LZ4 +XZ +ZLIB +ZSTD -XKBCOMMON +UTMP +SYSVINIT default-hierarchy=unified