1. はじめに
Glitch は正式にPHPをサポートしていませんが、ほんの少しの設定変更により、PHPが使えるようになります。
2. 手順
(1) プロジェクトを作成します。
実際はどの雛型を使ってもよいのですが、ここでは「hello-webpage」を選択してプロジェクトを作成します。
(2) glitch.json
ファイルを作成します。
[New File] ボタンを押して、glitch.json
ファイルを新規に作成します。ファイルの中身としては、以下を入力します。
{
"install": "composer install",
"start": "php -S 0.0.0.0:8080",
"watch": {
"ignore": [
"logs"
]
}
}
php
コマンドの-S
オプションで、PHPのビルトインWebサーバーを起動しています。本来このWebサーバーは本番用として使うものではないので、あまりよいやり方ではありません。- PHPのビルトインWebサーバーは、
index.php
ファイルがあれば自動的に読み込んでくれます。
(3) composer.json
ファイルを作成します。
[New File] ボタンを押して、composer.json
ファイルを新規に作成します。ファイルの中身としては、以下を入力します。
{
"require": {}
}
このファイルの存在は必須ではありませんが、ないと Logs 内に以下のメッセージが出力されます。
Composer could not find a composer.json file in /app
To initialize a project, please create a composer.json file as described in the https://getcomposer.org/ "Getting Started" section
(4) index.php
ファイルを作成します。
[New File] ボタンを押して、index.php
ファイルを新規に作成します。ファイルの中身としては、以下を入力します。
<?php
echo 'Hello!';
この時点で、プレビュー画面には index.php
の出力内容が表示されます。
もちろん、Live App のURLにアクセスしても、PHPが出力した内容が表示されるはずです。
※ このとき、編集画面上に見えている index.html
, script.js
, style.ccs
は 使っていません。
3. おわりに
ポイントは、
glitch.json
ファイルの start
プロパティで、お好みのWebサーバーを起動させることができる
という部分です。今回の方法で PHP を使うのは、正式にサポートされているわけではありませんが、この柔軟性の高さは Glitch の魅力の1つです。
※ 今回紹介した方法はあくまでテスト用途が目的であり、本番用では使用しないでください(参照:PHP: Built-in web server – Manual)。