目次
1. Vimium とは?
Vimium は、キーボードショートカットキーでウェブブラウザを操作するための ブラウザ拡張機能です。Chrome用 と Firefox用 とが用意されています。
名前が表している通り、vimというテキストエディタのキー操作をベースとしていますが、各操作に対するキーの割当てはカスタマイズすることも可能です。
私は vim の操作に慣れていることもあり Vimium を使い始めたのですが、「キー操作でスクロールする」や「キー操作でリンクを開く」だけでも十分に便利なので、vim に慣れていなくても導入する価値はあるだろうと感じています。
2. Vimium のインストール
Chrome の場合
Chrome で Vimium – Chrome ウェブストア にアクセスし、[Chrome に追加] ボタンを押せばインストールできます。
Firefox の場合
Firefox で Vimium-FF – Get this Extension for ? Firefox (en-GB) にアクセスし、[+ Add to Firefox] ボタンを押せばインストールできます。
3. Vimium のキー操作
Chrome を使って、Vimium の主な操作について説明します。
※ 例えば c-d というのは、Ctrl キーを押しながら d キー押すことを意味しています。
※ 大文字にしてあるキーは、実際には Shift キーを押しながら、その文字のキーを押します。例えば、F は、Shift + f を意味しています。
(1) スクロール操作
キー | 操作 |
---|---|
j | 1行分、下にスクロールする |
k | 1行分、上にスクロールする |
c-d | 半ページ分、下にスクロールする |
c-u | 半ページ分、上にスクロールする |
G | 一番下までスクロールする |
gg | 一番上までスクロールする |
h | 左にスクロールする |
l | 右にスクロールする |
(2) リンクを開く
キー | 操作 |
---|---|
f | リンク箇所に、それを開くためのキー割り当てを表示する(現在のタブで開く) |
F | リンク箇所に、それを開くためのキー割り当てを表示する(新規タブで開く) |
上の説明を補足します。
f もしくは F キーを押すと、以下のようにリンクが貼られている部分に、アルファベットが表示されます。
開きたいリンクに表示されたアルファベットのキーを押すと、そのリンクが開きます。例えば、「SA」と表示されているリンクであれば、「s キーを押す → a キーを押す」という操作になります。
(3) Vomnibar を使う
Vomnibar というのは 以下の小窓のことを指します。ここからいろいろな項目を検索することができます。
目的によって、Vomnibar を表示するためのキー操作は異なります。
キー | 操作 |
---|---|
o | URL, ブックマーク, 履歴を開きます(現在のタブで) |
O | URL, ブックマーク, 履歴を開きます(新規タブで) |
b | ブックマークを開く(現在のタブで) |
B | ブックマークを開く(新規タブで) |
T | 開いているタブを検索して開く |
検索エンジンを使う操作
Vimium の設定画面(後述)で、「任意の検索エンジンに文字を割り当てておく」と、Vomnibar からその検索エンジンを使って検索することができます。
例えば、Google検索 (https://www.google.com/search?q=%s) に “g” を割り当てている場合であれば、以下の手順で検索できます。
- o もしくは O キーを入力して Vomnibar を表示する
- g を入力してから、Space キーを押す
- 検索キーワードを入力する
- Enter キーを押す
参考
(4) 履歴の操作
キー | 操作 |
---|---|
H | 前のページに戻る |
L | 先のページに進む |
(5) タブの操作
キー | 操作 |
---|---|
J | 左のタブに移動する(Vimium がなくても Ctl + Tab で可能) |
K | 右のタブに移動する(Vimium がなくても Shift + Ctl + Tab で可能) |
x | そのタブを閉じる |
(6) その他
キー | 操作 |
---|---|
? | ヘルプ(キー一覧)を表示する |
こんな画面が表示されます。
参考
4. 設定画面
Vimium の設定画面 (Options) を表示する手順はいろいろありますが、ツールバー上のアイコンを右クリックし [オプション] をクリックするのが一番分かりやすい手順だと思います。
以下が設定画面です。
各設定についての説明を表にしました。
設定項目 | 説明 |
---|---|
Excluded URLs and keys (除外するURLとキー) |
|
Custom key mappings (カスタムキーマッピング) |
|
Custom search engines (カスタム検索エンジン) |
|
何か変更を行った場合は、画面下にある [Save Changes] ボタンを押すのを忘れないようにしましょう。押さないと変更が反映されません。
また、画面下に [Show Advanced Options] というボタンを押すと、高度がオプションが表示されますが、本記事では説明を省きます。
5. ツールバーからの操作
ツールバー上のアイコンから、今見ているページのURLを「除外URL」として追加することができます。
手順は上画面の通りです。
- Vimium アイコンをクリックする。
- [Patterns] 欄に、現在見てるページのURL(の正規表現)が自動的にセットされます。通常はこのままでよいと思いますが、変更することもできます。
- [Save Changes] ボタンを押すと、この設定が保存されます。
6. おわりに
高機能なWebアプリケーション(Webページ)では、専用のキー操作が用意されていたりするので、Vimium が有効になっていると操作ができず困ります。そのような場合は、除外URLとしてそのWebページを登録しましょう。
最初に書いた通り、「スクロール」と「リンクを開く」操作だけに使うとしても便利だと思います。