Windows 10 で、USB接続の外付けHDDが正常に外れなくなった場合の対応方法をいくつか紹介します。
目次
1. 現象
Windows 10 に USB接続していた外付けHDDを外そうとしたら、以下のように「USB 大容量記憶装置の取り外し中にエラーが発生しました」というエラーが発生することがあります。
エラーの内容を読むと、何かのプログラムが この外付けHDD を掴んだままになっているのが原因のようですが、それがどのプログラムなのか分からないので対応が難しいです。
こうなると、「一旦、サインアウトする」や「Windows 10 を終了する(再起動する)」ことで対応している人も多いのではないかと思います。
このページでは、それとは別の対応方法を紹介します。
2. 対応方法
その1:リソースモニターをチェックする
「リソースモニター」を使って、外付けHDD内のファイルを使用しているアプリケーションを探します。
[スタートメニュー] を開き、”リソース” と入力すると「リソースモニター」というアプリケーションが現れますので、クリックして起動してみてください。
リソースモニター内の [ディスク] タブを開くと、「現在、どのアプリケーションがどのファイルを使っているか」を確認することができます。
もし、外付けHDD内のファイルを開いているアプリケーションがあれば、そのアプリケーションを終了させましょう。
但し、外付けHDDが取り外せない原因が必ずここで分かるとは限りません。外付けHDD内のファイルが、ここに1つも表示されていない場合でも、外付けHDDが取り外せないこともあります。
その2:イベントビューアーでログをチェックする
イベントビューアーでログをチェックします。
これは正攻法な対応だけに、原因が分かることも多い印象です。たいていは、外付けHDDの内容を読み込むアプリケーションが「取り外し」を止めています。
手順
(1) 外付けHDDを取り外そうとして、エラーを発生させます。
(2) [スタートメニュー] を開き、”イベント” と入力すれば「イベントビューアー」が表示されますので、そこをクリックしてイベントビューアーを開きます。
(3) 以下の画面にあるように、[Windows ログ] – [システム] に表示されているログをチェックしていきます。警告やエラーになっているログの内容を読んで、関連してそうかを判断します。
上の画面であれば、Everything.exe というプログラミングが USBデバイスの取り外しを停止させているので、Everything.exe を終了させます。
上の画面であれば、タスクマネージャー (Taskmgr.exe) が USBデバイスの取り外しを停止させているので、タスクマネージャーを終了させます。
(4) 再度、外付けHDDを取り外します。
MsMpEng.exe
がUSBデバイスの取り外しを停止させている場合は、次の「ディスクを一旦オフラインにしてから戻す」という方法が有効です。
その3:ディスクを一旦オフラインにしてから戻す
外付けHDDを一旦オフラインにし、再度オンラインにしてから取り外しを試します。
ディスクの管理 は操作を間違えると、ディスクのデータを消すことにもなりかねないですので、以下の操作は自己責任でお願いします。
手順
(1) まず、Windows + X キーを押してクイックメニューを表示し、ディスクの管理を選択します。
(2) ディスクの管理が開いたら、外付けHDDの左側のあたりを右クリックし、[オフライン] を選択します。
すると、以下のようにオフラインになります。
(3) 再度右クリックして [オンライン] を選択します。
(4) ディスクの管理での操作は以上です。再度、外付けHDDの取り外しを試します。
その4:しばらく待つ
外付けHDDに対してアクセスしている途中である場合もあるので、処理が終わるまで待ちます。外付けドライブのケースにアクセスランプがある場合は、ランプが点滅から点灯になるまで待ちましょう。
その5:取り出しを何度も試す
「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」から該当するデバイスの取り外しを何度か試します。
数回やると取り外せることがあります。
その6:「高速スタートアップ」を無効にする
これは、問題が起きた時に行う方法ではなく、「予め設定しておく」という予防的な対策です。
(1) コントロールパネルを開きます。
スタートメニューを開き、”con” と入力すると「コントロールパネル」が表示されるのでクリックします。
(2) 「電源オプション」を開きます。
「表示方法」で「小さいアイコン」を選択し、「電源オプション」をダブルクリックします。
(3) 「電源ボタンの動作の選択」をクリックします。
(4) 「シャットダウン設定」がグレーになっており編集できない場合は、「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックします。
(5) 高速スタートアップを無効にします。
「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外し、「変更の保存」をクリックします。
この設定を行ったら、しばらく様子をみましょう。
その7:「エクスプローラー」を再起動する
こちらは、エクスプローラーがHDDを掴んだままになっている場合に有効です。これが原因で、外付けがHDDが外れないことが多いように思います。
といっても、何が原因になっているのか判別するのは難しいですので、「ひょっとしたらそうかもしれない」と思えた時に試してみて下さい。
具体的な手順は以下のページに書いてありますので参考にしてください。
エクスプローラーが原因で外付けHDDが外せないのであれば、これで外せるようになるはずです。
その8:タスクマネージャーを終了させる
タスクマネージャーは「取り外し」を止めてしまいます。
タスクマネージャーを開いていた場合は、終了させましょう。
その9:ターミナルエミュレータを終了させる
あまり使っている人は少ないと思いますが、「ターミナルエミュレータ」と呼ばれるアプリケーションを起動したままだと、外付けデバイスを掴んだままになってしまうことがあります。一旦終了させましょう。
ターミナルエミュレータの例
その10:一旦、サインアウトする
作業中のアプリケーションは終了させ、一旦サインアウトします。
あまりやりたくありませんが、仕方ありません。
[スタートメニュー] を開き、アカウントのアイコンをクリックして [サインアウト] を選びます。その後、もう一度サインインしてください。
その11: Windows をシャットダウンする
おそらく、サインアウト → サインイン で解決するとは思うのですが、それでもダメな場合はシャットダウンしかありません。
3. おわりに
他の方法がありましら追記します。
また、USB接続HDD の「取り外し」ではなく「認識」がされない問題に関しては、以下のページを用意しています。こちらも参考にしてください。
スポンサードリンク
掲載のすべての方法を試しましたが、取り出しは出来ませんでした。
SSDそのものが一部破損しているのかもしれません。
そのほかに方法がありましたらお願いします
コメントありがとうございます。
他の方法があるのかもしれませんが、残念ながら私は今のところは本記事に書いた方法しか知りません。
最終手段としては、Windows をシャットダウンした後、外付けHDD(SSD)に接続しているUSBケーブルを抜くことになると思います(外付け側に電源がある場合はオフにしてから抜きます)。
また、普段から CrystalDiskInfo などのアプリケーションを常駐させ、ディスクの健康状態を監視するとよいと思います(問題が検知されると知らせてくれます)。CrystalDiskInfo であれば、外付けHDD (SSD) の健康状態も表示してくれます(接続したときに)。
参考:https://crystalmark.info/ja/
現時点では情報は古くなり、同じような適用はできないようです。(載っているような表示がでない)
残念ですが、ありがとうございました。
コメントありがとうございます!
表示できないのは、どの部分でしょうか?
こちらでもチェックしてみます。
情報は古くないと思うけど(少し表記が違っても操作方法自体は変わらない)。
見る部分が違うとかそちらのシステムが古いのでは
イベントビューアー → MsMpEng.exeを確認 → ディスクをオフラインからオンライン
これでいつものシャットダウンから解放されました。
大変有益な情報を感謝いたします。
もう少しスマートなやり方があればよいのですが、今のところ見つかっていませんので、わたしもオフライン→オンラインで対応しております。
ご報告ありがとうございました。
記載されている全ての方法を試したのですが、取り外すことができませんでした。
ですが、USBを差し込むポートを3.0→2.0にすることで問題は解決しました。
確かに私も 3.0 のポートで本現象が起きています。
(「ディスクを一旦オフラインにしてから戻す」で対応できています)
3.0 固有の問題かもしれませんね。
2.0 のポートだとどうなるのか?しばらく様子を見たいと思います。
貴重な情報ありがとうございました!