Windowsで何かコマンドを実行する場合、コマンドプロンプトではなく PowerShellを使うと便利なのですが、合わせていくつかのツールを導入すると更に使いやすくなります。
目次
PowerShellに合わせて導入すると便利なもの
- PSReadline
- Ctrl + F (1文字進む), Ctrl + B (1文字戻る) などのカーソル移動や、Ctrl + R, Ctrl + S によるコマンド履歴検索機能等が使えるようになります。
- ConEmu
- コンソールエミュレータ
- 見た目をよくしたり、コンソールを2つ並べたりできます。
導入手順
1. PowerShellをインストールします。
- 最初から入っているPowerShellでもいいのですが、より新しいバージョンを使う場合はインストールする必要があります。
- 参考
2. ローカルに保存されている Windows PowerShell スクリプトが実行できるようにします。
- これをしないと、PowerShell起動時に、
~/Documents/WindowsPowerShell/Microsoft.PowerShell_profile.ps1
が読み込めずエラーになります。
手順
- PowerShellを管理者権限で起動します。
- 以下を入力して Enterを押します。
> Set-ExecutionPolicy RemoteSigned
- 「Y」を入力して有効にします。
3. PSReadlineを導入します。
PowerShell v4 までの場合
- PSReadlineをダウンロードして所定のパスに配置します。
PowerShell v5 の場合
- 以下のコマンドでインストールできます。
PS> Install-Module PSReadline
導入後の設定
~/Documents/WindowsPowerShell/Microsoft.PowerShell_profile.ps1
に、PSReadlineの設定を記述します。
記述例
if ($host.Name -eq 'ConsoleHost')
{
Import-Module PSReadline
Set-PSReadlineOption -EditMode Emacs
Set-PSReadlineOption -BellStyle None
}
説明
Import-Module PSReadline
: PSReadlineを読み込む。Set-PSReadlineOption -EditMode Emacs
: Emacsキーバインドを使う。Set-PSReadlineOption -BellStyle None
: エラー時に音を鳴らさない。
4. ConEmuを導入します。
- ConEmu からダウンロードしてインストールします。
- インストール後の設定例
- デフォルトのConsoleをPowerShellにする。
- [Startup]
- Specified named task
- {Shells::PowerShell} にしておく。
- Specified named task
- [Startup]
- 枠の内側に少しスペースを入れる
- [Main] – [Size & Pos]
- [Alignment] – [Center console in ConEmu workspace] にチェックを入れ、Pad size に値をセットする。(例:5)
- [Main] – [Size & Pos]
- 色を変える。
- [Features] – [Colors]
- Schemes を “<Terminal.app>” にする。
- [Features] – [Colors]
- エクスプローラー上でディレクトリを右クリックし、そこのパスで ConEmuを起動できるようにする。
- [Integration]
- [ConEmu Here] – [Command] 内の、”cmd” のところを “PowerShell” に変え、[Register] ボタ%
- [Integration]
- デフォルトのConsoleをPowerShellにする。