Windows でデータをバックアップするオススメの方法を紹介します。
目次
1. バックアップの方針
なるべくシンプルな操作や仕組みで、尚且つデータの消失が起きにくい方法を採ります。
バックアップ先として使用するハードウェア
バックアップ先には、ミラーリング(RAID1)を有効にした外付けハードディスクを使います。
複数のストレージ(ハードディスク)に対してミラーリング(RADI1)を有効にすると、それぞれのストレージは常に同じ内容を保持するようになります。 1つのストレージが壊れても、他のストレージが壊れない限りデータを失うことはありません。 但し、使用できる容量は1台分です。1台のストレージが壊れたら、なるべく早く新しいものに入れ替えましょう。
バックアップに使用するソフトウェア
「特定のディスクやファイルを、外付けハードディスク内の特定の位置にコピーする」だけを行うツールを使います。
これで十分です。
Windows にはバックアップ機能がついているのですが、意外と自由が効きませんし、Windowsの機能に依存する必要もないので無償で使えるツールを使います。
2. 使用するソフトウェアとハードウェア
ハードウェア
- USB3.0/2.0 RAIDケース(HDD2台用) RS-EC32-U3R/RS-EC32-U3RWS[RATOC]
- 3.5インチHDD専用RAIDケースです。
- 2台のハードディスクをミラーリングします。
- この製品以外でもミラーリング(RAID1)が使えるケースであればよいです。
- 上のケースに使用する3.5インチハードディスクを2つ
- 同じ容量のものにして下さい。
- 評判のよさそうなものを探しましょう。
ソフトウェア
- BunBackup – フリーのバックアップソフト
- バックアップ元のディレクトリと、バックアップ先のディレクトリを設定しておくと、ボタン1つでコピーを実行してくれるソフトウェアです。
- 無償で使えます。
※ コマンドで実行したい方は、Robocopyコマンドでもよいです。
3. 準備作業
ハードウェア
RS-EC32-U3R/RS-EC32-U3RWS
をセットアップします。
- 付属のアプリケーションでRAID1のセットアップができます。
- 別途購入したハードディスク2台も必要です。
- (オプション) [コントロールパネル] – [管理ツール] – [コンピュータの管理] – [記憶域] – [ディスクの管理] から、
パーティションを分けます。- 外付けハードディスクを他の目的でも使いたい場合は、パーティションを分けておくとよいです。
ソフトウェア
- BunBackup – フリーのバックアップソフトのページから、
BunBackupをダウンロードしてインストールします。 - 外付けハードディスクをコンピュータに接続します。
- BunBackupを起動します。
- バックアップの設定を追加し、バックアップ元のディレクトリとバックアップ先のディレクトリ(外付けハードディスク上になります)等を設定します。
4. 日頃のバックアップ作業
定期的にバックアップを行いましょう。
- 外付けハードディスクをコンピュータに接続します。
- BunBackupを起動します。
- [バックアップ]メニュー – [バックアップ開始] を選択し、バックアップを開始します。
これにより、その時点でのディレクトリ・ファイルでバックアップを上書きしてくれます。
5. ハードディスクの状態を監視する
今回取り上げている RS-EC32-U3R/RS-EC32-U3RWS を使っている場合、RATOC RAID監視マネージャー(Windows用) というソフトウェアでハードディスクの状態を監視することができます。
6. 復旧作業
- 外付けハードディスクをパソコンに接続してエクスプローラーで開き、
バックアップしたディスクやファイルを、自分のパソコン側にコピーするだけです。
7. まとめ
- バックアップを行う高機能なツールもいろいろあるようですが、今回の方法で十分ではないでしょうか。
- 但し、Windows自体に問題があった場合は、今回の方法では復元することはできませんので、別途対応する必要があります。
しかしその場合も、最悪 Windowsを再インストールして、その後でバックアップしてあったファイルをパソコン側にコピーしてくればいいだけです。
使っていたアプリケーションは再度インストールすることになりますが、それは仕方ありません。
インストールしたものの使わなくなったアプリケーションがあった場合は、
もうそれはインストールする必要ありませんから、Windowsが前よりも安定して動作するでしょう。 - Windows 8 以降であれば、標準機能である「ファイル履歴」を使うのもよいですが、バックアップ先をドライブ単位でしか指定できません。
7. 参考になる情報
- 大切なデータを守る! 安心・確実バックアップ術 – Microsoft atLife
- ランサムウェアから大切なデータを守る鍵「レジリエンス」とは何か? (1/2) – ITmedia NEWS
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