Windows Tips

Windows Terminal についての情報

投稿日:2019年7月11日 更新日:

1. Windows Terminal とは?

Windows Terminal は、コマンドプロンプト (cmd.exe)PowerShellWSL を使う際のインタフェースとなるターミナルアプリケーションで、Microsoft が開発しています。

Windows 10 バージョン 1903 であれば、Microsoft Store からインストールすることができます。但し、2019年7月時点ではまだプレビュー版となっています。

下のスクリーンショットからも分かるように、タブを使って複数のターミナルを同時に開くことができるのが特徴の1つです。

Windows Terminal の画面

使う手順も単純で、Windows Terminal を実行し、メニューに表示されるアプリケーションの中から使いたいものを選択するだけです。新しいタブでそのアプリケーションが開きます。

シンプルなメニューになっています

設定ファイル(後述)では、Windows Terminal を起動したときに開くデフォルトのアプリケーション(設定ファイル内ではプロファイルと呼ばれています)を指定することができるので、通常は Windows Terminal を起動するだけでよいでしょう。

2. 設定ファイルによるカスタマイズ

メニュー 内の [Settings] を選択すると、設定ファイルである profiles.json ファイルが開きます。このとき、 拡張子 .json に紐付けられたアプリケーションで開かれることに注意してください。このファイルは JSON という形式で記述された只のテキストファイルなので、どのアプリケーションで開くか聞かれた場合は、テキストエディタ(メモ帳でもよいです)を選んでおけば問題ありません。

メニュー内の Settings
設定ファイルがテキストエディタで開きました

ちなみにこの profiles.json ファイルは、以下のパスに配置されていました。

C:\Users\{ユーザー名}\AppData\Local\Packages\Microsoft.WindowsTerminal_xxxxxxxxxxxxx\LocalState\profiles.json

主な設定項目

主な設定項目を表にしました。

設定項目 説明
globals → defaultProfile メインで使うプロファイルの guid 値をセットします。
profiles → 各プロファイル → startingDirectory ターミナルが開いた時に移動する先のパスをセットします。
profiles → 各プロファイル → fontFace フォント
profiles → 各プロファイル → fontSize フォントサイズ

変更したい設定

カーソルの形を変更

デフォルトだとカーソルの形 (‘cursorShape‘) が ‘bar‘ になっていますが、これだと Vim での範囲選択の境界がずれてしまったので、’filledBox‘ に変更します。

"cursorShape" : "filledBox",
カーソルの形

Ctrl + t のキーバインディングを削除

私の場合、Ctrl + t のキーは tmux で使っていますので、Windows Terminal のデフォルトキーバインディングを削除します。

具体的には以下の記述を削除します。

    {
        "command" : "newTab",
        "keys" :
        [
            "ctrl+t"
        ]
    },

Ctrl + w のキーバインディングを削除

Ctrl + w のキーは Vim で使いますので、Windows Terminal のデフォルトキーバインディングを削除します。

具体的には以下の記述を削除します。

    {
        "command" : "closeTab",
        "keys" :
        [
            "ctrl+w"
        ]
    },

3. コピーとペースト操作の方法

操作 やり方
コピー コピーしたい範囲を選択して、右クリックする。
ペースト ペーストしたい位置で右クリックする。

問題点1

「コピー」の場合ですが、ターミナル上の複数行に対して「コピーしたい範囲を選択して、右クリックする」を行うと、改行コードがコピーされないようです。複数行がつながって1行になった文字列がクリップボードにコピーされます。

この動作はどうもバグのようです。とりあえずの対処法は、settings.json に以下の設定を記述しておくことです。

"copyOnSelect": true,

この設定を記述すると、ターミナル上の文字列を選択しただけでクリップボードにコピーされます。この際、改行コードもちゃんと含まれます。

※ 動作確認バージョン:1.3.2651.0

こんな感じに記述します

4. 気になる点

いくつか気になる点がありました。

  • 日本語を入力すると、別ウィンドウで変換処理が実行されます。
    • 2020年3月に確認したところ、この動作は発生しなくなっていました。
  • アルファベット用のフォントとは別に、日本語のフォントを設定することができないようです。
  • 設定項目 fontSize でフォントサイズを設定することができるのですが、あまり細かい調整はできないようでした(例えば、10.5 といった小数での指定が効きません)。
  • Ctrl + r キーで Bash の履歴候補を表示したときに、表示された履歴候補が画面上に残ったままになることがありました。
「4. まとめ」にも追記しましたが、2020年6月時点で上記は改善されています。(日本語用フォントを別個に指定はできませんが、日本語用フォントを1つ指定すれば問題ありませんでした)

5. まとめ

現時点 (2019年7月) でWindows Terminal はプレビュー版なので仕方ないのですが、「3. 気になる点」で挙げた「フォントサイズの微調整ができない」「日本語用のフォントを追加設定できない」という問題が自分にとっては大きかったです。細かい設定を行いたいのであれば、Cmder を使うべきでしょう。今後、Windows Terminal が正式版になる過程で、これらの問題が改善されることを期待しています。

追記(2020年6月)

久しぶりに使ってみたところ、多言語対応されていたようで、かなり使いやすくなっていました。しばらくメインで使ってみようと思います。

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執筆者:labo


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